ラーニングピラミッドの紹介

今回は、ラーニングピラミッドという学習理論ついて紹介します。
活用法をまとめたのでご覧になって下さい。

1. 情報

1) ラーニングピラミッド

①紹介
・学習方法と平均学習定着率の関係を図で表したもの

2) 内容

・7段階の学習方法平均学習定着率

①5%: 講義(Lecture) → 定着率は最も低い
②10%: 読書(Reading)
③20%: 視聴覚(Audiovisual)
④30%: 実演を見る(Demonstration)
⑤50%: グループ討論(Discussion Group)
⑥75%: 自ら体験する(Practice Doing)
⑦90%: 他の人に教える(Teaching Others)→ 定着率は最も高い

【ポイント】
・ピラミッドの下へ行くほど、定着率が高いので、最終的には
自分で計画を立てて準備して、人に教えてみよう!

3) 対象者

*学んでいるすべての方々
①学生(小学生~大学生)
②社会人
③高齢者

2. 学校での活用法

学生になって、授業を受けたとき

1) 5%: 講義(Lecture)

授業を聞いて学ぶ
ノートに記録する

【効果】 低い(×)
・先生の話を聞いてだけでは内容を理解しづらいから

【対策】
・内容をしっかり聞く
・先生が黒板やホワイトボードに書いた内容をノートに記録する
・先生が説明して頂いた言葉をノートに記録する

2) 10%: 読書(Reading)

・指定された教科書参考書を読んで学ぶ
・先生に頂いた資料を読んで学ぶ
・自分で書籍を探して読んで学ぶ
(学校や近所の図書館で借りる)

【効果】 低い(×)
・読んでいるだけでは内容を理解しづらいから

【対策】
・しっかりと読んで内容を理解する
・印象に残った文章はノートに記録する
・わかりやすい書籍を自分で探して読んでみる
(興味がある本を見つける)

3) 20%: 視聴覚(Audiovisual)

・教材を見て学ぶ
①動画(ビデオ、DVD)
②静止画(写真)

【効果】 普通(△)
・視覚・聴覚で感じるので多少は理解できる
・上手い人の手本を見るとコツがつかみやすくなる

【対策】
・集中して見たり聞いたりしておく
・動画や静止画を見ながらノートに記録しておく

4) 30%: 実演を見る(Demonstration)

・先生が行う見本を見て学ぶ
①実験

校外学習で見学や体験を通して学ぶ
①工場見学
②ショップ見学
③地域の施設の見学と体験

【効果】 普通(△)
・視覚・聴覚・嗅覚・触覚で感じるので理解しやすい
・学校の外で学び、見学して体験すると視野が広がる
地域で学ぶことによって、社会の仕組みが理解できる

【対策】
見本を見ながらノートに記録しておく
見学をしながらノートに記録しておく
地域で見学したり活動したりして、社会の仕組みを学んでおく
・学校の外の世界で多くのことを経験して視野を広げる

5) 50%: グループ討論(Discussion Group)

・クラスメイトと一緒にチーム(グループ)になって指定されて
課題に取り込む
①グループワーク

【効果】 高い(〇)
・自分の考えを整理できる
・自分の意見が人に伝えられる
・人の協調性が持てる
・仲間(クラスメイト)とのが深まる
・人の意見や考え方を通して、視野が広がる

【対策】
・自分の意見をノートにまとめておく
・自分の意見をきちんと伝える
・仲間(クラスメイト)の意見を尊重する
・仲間(クラスメイト)を思いやり、積極的に協力する
・グループで話し合った内容をノートに記録しておく

6) 75%: 自ら体験する(Practice Doing)

・学んだことを勉強・練習を行う
・学んだことを試験・試合で発揮する

a) 学問
宿題(課題)に取り組む
問題集を解いて練習する
③校内のテストを受ける(定期テスト)
④校外の試験を受ける(検定試験)

b) スポーツ・芸術
練習を行う(基本、ゲーム)
試合に出場する
(コンテストにチャレンジする)

【効果】 高い(〇)
・実際に自分の手や体を動かして、経験を積むと理解しやすい
結果が出ると自信になるので、さらに理解が深まり、
勉強練習に励みやすい

【対策】
・学んだことはきちんと復習すること
練習の回数を多くすること(基礎や基本を習得すること)
・結果を出しやすい練習を行うこと
・試験や試合で活躍するために、勉強や練習を頑張ること
モチベーションを高めて行うこと)
・得意なところと苦手なところを知っておくこと
苦手なところ何度も練習すること)
目標を持つこと
いつまでに達成するか決めておくと良い)

7) 90%: 他の人に教える(Teaching Others)

・学んだことを人前で発表する
(クラスメイトや先生の前で行うと良い)
①研究発表

発表のイラスト

【効果】 非常に高い(〇)
・学んだことをしっかりと理解できる
・自分の考えを整理できる
・自分の学んだ成果思いを人に伝えられる
能動的な行動ができる
(自ら進んで行動できるようになる)
好奇心が高まり、視野が広がる

【対策】
事前準備をしっかり行うこと
資料を作成しておくと上手くいきやすい
(書籍で調べておくと便利である)
・教材: 自作の模造紙(図や絵があると良い)
・資料: 自作のパンフレット(図や絵があると良い)

【問題点】
・日本の学校では研究発表など人前で発表する場面が
ほとんど行われていないので学習効果は薄くなる。

3. 講座での活用法

社会人になって、講座を受けたとき

1) 5%: 講義(Lecture)

講座を聞いて学ぶ
ノートに記録する
②後でパソコンのメモ帳にまとめる

講座部屋のイラスト

【効果】 低い(×)
・講師の話を聞いてだけでは内容を理解しづらいから

【対策】
・内容をしっかり聞く
・先生がホワイトボードに書いた内容をノートに記録する
(後でパソコンのメモ帳にまとめる)
・先生が説明して頂いた言葉をノートに記録する
(後でパソコンのメモ帳にまとめる)

2) 10%: 読書(Reading)

・指定された書籍を読んで学ぶ
・講師に頂いた資料を読んで学ぶ
・自分で書籍を探して読んで学ぶ
(近所の図書館で借りる、本屋で購入する)
Webサイトで検索して読んで学ぶ

【効果】 低い(×)
・読んでいるだけでは内容を理解しづらいから

【対策】
・しっかりと読んで内容を理解する
・印象に残った文章はノートに記録する
(後でパソコンのメモ帳にまとめる)
・わかりやすい書籍を自分で探して読んでみる
(興味がある本を見つける)

3) 20%: 視聴覚(Audiovisual)

・教材を見て学ぶ
①動画(ビデオ、DVD、講師のYouTube)
②静止画(写真、講師のブログ)

動画のイラスト

【効果】 普通(△)
・視覚・聴覚で感じるので多少は理解できる

【対策】
・集中して見たり聞いたりしておく
・動画や静止画を見ながらノートに記録しておく
・自分でわかりやすい動画(YouTube)を見たり聞いたりして学ぶ

4) 30%: 実演を見る(Demonstration)

・講師が行う見本を見て学ぶ
①パソコン操作(道具を使っての実演)
②料理の仕方(実演)

コンピューターネットワークのイラスト

・地域で活動して学び
ボランティア活動(清掃、イベントのお手伝い)
②コワーキングスペースでイベント活動
(勉強会、交流会のお手伝い)

【効果】 普通(△)
・視覚・聴覚・嗅覚・触覚で感じるので理解しやすい
・上手い人の手本を見るとコツがつかみやすくなる

【対策】
見本を見ながらノートに記録しておく
プロの技を見て、コツをつかみノートに記録しておく
(後でパソコンのメモ帳にまとめる)
・地域で活動して、社会貢献させて頂く
・職場や家以外の世界で多くのことを経験して視野を広げる

5) 50%: グループ討論(Discussion Group)

・仲間(参加者)と一緒にチーム(グループ)になって
指定されて課題に取り込む
①グループ討論

討論のイラスト

【効果】 高い(〇)
・自分の考えを整理できる
・自分の意見が人に伝えられる
・人の協調性が持てる
・仲間(参加者)とのが深まる
・人の意見や考え方を通して、視野が広がる

【対策】
・自分の意見をノートにまとめておく
(後でパソコンのメモ帳にまとめる)
・自分の意見をきちんと伝える
・仲間(参加者)の意見を尊重する
・仲間(参加者)を思いやり、積極的に協力する
・グループで話し合った内容をノートに記録しておく
(後でパソコンのメモ帳にまとめる)

6) 75%: 自ら体験する(Practice Doing)

・学んだことを勉強練習を行う
・学んだことを試験で発揮する
・学んだことを仕事で発揮して、社会に貢献する

ノートとノートパソコンのイラスト

a) パソコン操作
①パソコンのメモ帳でまとめて復習する
②パソコンを使って練習する
作品を制作してみる

b) 資格試験
要点をノートにまとめる
問題集を解いて練習する
試験を受ける

【対策】
・学んだことはきちんと復習すること
練習の回数を多くすること(基礎や基本を習得すること)
・結果を出しやすい練習を行うこと
・仕事や試験で活躍するために、勉強を頑張ること
モチベーションを高めて行うこと)
・得意なところと苦手なところを知っておくこと
苦手なところは何度も練習すること)
目標を持つこと
いつまでに達成するか決めておくと良い)

7) 90%: 他の人に教える(Teaching Others)

・学んだことを人前で発表する
(参加者や講師の前で行うと良い)
①研究発表

プレゼンテーションのイラスト

Webメディア投稿
①SNS(Twitter、Facebook、Instagram)で投稿する
②ブログ(WordPress)で投稿する

・人に教える
①他の参加者の方に教える(講座の間)

【効果】 非常に高い(〇)
・学んだことをしっかりと理解できる
・自分の考えを整理できる
・自分の学んだ成果思いを人に伝えられる
能動的な行動ができる
(自ら進んで行動できるようになる)
好奇心が高まり、視野が広がる

【対策】
事前準備をしっかり行うこと
資料を作成しておくと上手くいきやすい
(書籍で調べておくと便利である)
・教材:PowerPoint、ブログ(図や絵があると良い)
・資料:メモ帳、PowerPoint、Word(図や絵があると良い)

【ポイント】
・人前で発表する経験を積んだら、自分が講師になって
人に教えてみると効果は高まります。
(講座を開催してみると良い)

4. ラーニングピラミッドの意識

1) 記録方法

①学生
ノートで記録する
(後に教わった内容を理解しやすいから)

②社会人
ノートに記録する + パソコンのメモ帳にまとめる
(後に教わった内容を理解しやすいから)

2) 目的

学生義務
・学ぶことが生活の中心になっている
(つまづいたら意欲が低下するので注意すること)
将来のために勉強している
(勉強しないと進学や就職ができないから)

社会人任意
・学ぶことは余暇になっている
(仕事が生活の中心になるから)
幸せになるために勉強している
(勉強しないと仕事で活躍できないから)

5. まとめ

ラーニングピラミッド学習理論は上手く活用すると、技術知識
定着しやすくなります。先生や講師から学んだだけで放置しては
もったいないので授業や講座が終わっても必ず復習して理解して
いくほうが良いでしょう。機会があれば、学んだことをみんなの前で
発表してみることも良いと思います。その前に、事前の準備は必要で
Webなどを使って調べて、パソコンやノートを使ってまとめておくべきです。
今後、自分もラーニングピラミッドの学習理論を実践していきます。